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19章 エネルギー資源とバイオマスへの転換

6.水素生成プロセス
【解説】
 生物機能を用いて水素を生産する方法はいくつかあります。ここでは、バイオマスを原料として水素生成菌および光合成水素生産菌を用いる方法と、メタン発酵によりいったんメタンを生成し、そのメタンを改質して水素を製造する方法を示しました。
 生物は有機物を酸化してエネルギーを得ています。その酸化反応は、脱水素反応によって行われます。その水素は、通常細胞内の還元反応やエネルギー獲得に利用されますが、微生物によってはその水素を菌体外に放出するものがいます。また光エネルギーを利用して有機酸を水素と炭酸ガスに分解できる微生物もいます。バイオ水素生産では、これらの微生物を利用します。エネルギー的には、バイオマスから直接水素を製造するほうが有利ですが、まだ確立されたプロセスはなく、活発に研究が進められています。

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