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1 章 アミノ酸・ペプチド・タンパク質

1.アミノ酸とは
【解説】
 アミノ酸はウイルスから人間まで、地球上のすべての生物にとって欠くことのできないたいへん重要な物質です。それでは太古の地球で最初のアミノ酸はどのようにして合成されたのでしょうか。これには2つの説があります。1つは、1953年にユーレイとミラーが原始大気(アンモニア・メタン・水素の混合物)から紫外線照射や放電(雷)などによりアミノ酸が合成されることを実験的に証明したことから、これがアミノ酸の起源だという説と、もう1つは1969年にマーチンソン隕石の中からアミノ酸が発見されたことから、アミノ酸が地球外からもたらされたという説です。
 アミノ酸が一列に結合したものをペプチドと呼び、さらに長く結合したものをタンパク質と呼びます。タンパク質と核酸や糖などが一緒になり、後に最初の生命体が発生したと考えられています。そしてこの生命体が進化して、現在の多様な生物が誕生したと考えられています。

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