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14 章 遺伝子組換え作物

1.環境耐性作物
【解説】
 砂漠化の進展など地球規模の環境劣化が深刻化してくると、収量の安定性を図るため劣悪環境下でも栽培可能な作物の開発が必要となってきます。
 そこで、シロイヌナズナから取り出した植物の抵抗性や防御応答に関与する調節タンパク質をコードする遺伝子(DREB1)を導入することにより、高いレベルの乾燥や塩や凍結耐性を付与できることが示されました。この技術はタバコやイネなどの作物にも利用可能であることが明らかになり、劣悪環境下での農業生産の安定化や環境保全に役立つものと期待されています。

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