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19章 エネルギー資源とバイオマスへの転換

4.メタン生産プロセス
【解説】
 自然界では、有機物が酸素のまったくない状態で腐敗すると、泡(メタン)が発生して異臭が生じます。これがメタン発酵です。バイオマスからのバイオメタン生成ではこの反応を利用します。一般的なメタン生産プロセス(メタン発酵)では、最初に家畜排泄物、食品廃棄物などのバイオマスを加水分解し、低分子化して、酢酸菌を利用できるようにします。これらの酢酸菌はバイオマスを原料として酢酸、水素、二酸化炭素などを生産します。次に、酢酸および水素は、それぞれの酢酸分解メタン生成菌および水素利用メタン生成菌により、メタンに変換されます。この反応は酸素が完全に存在しない環境条件にする必要があります。

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