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17 章 抗生物質と耐性菌の出現
3.抗生物質の種類と作用機構
【解説】
現在抗菌剤として用いられている抗生物質は、細菌に存在するさまざまな生合成過程に関与する酵素を阻害し、細菌の増殖を阻止あるいは殺すことができます。阻害する生合成の段階は主として次の4種類の酵素です。
1)細胞壁合成酵素(ペニシリンなどの、ラクタム系薬剤など)
2)DNA合成に関与する酵素(キノロン系薬剤など)
3)RNA合成に関与する酵素(リファンピシンなど)
4)タンパク質合成に関与する酵素(カナマイシン、エリスロマイシン、テトラサイクリンなど)
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