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17 章 抗生物質と耐性菌の出現
2.抗生物質とは?
【解説】
「抗生物質(antibiotics)」という言葉は、1945年にワックスマン(ストレプトマイシンの発見者)により提唱され、「微生物によってつくられ、微生物の発育を阻止する物質」が原義です。ペニシリン発見後、多くの微生物由来の病原菌を殺す薬剤(抗菌剤)が見いだされましたが、そのほかに抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗腫瘍剤、免疫抑制剤や酵素阻害剤も見出され、それらも広い意味で、抗生物質と呼ばれるようになりました。このように、抗生物質の大部分は抗菌剤を意味します。
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