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16 章 食品の安全性

6.ヒスタミン
【解説】
 「ヒスタミン」は、アレルギー反応の結果、マスト細胞から大量に放出される化学物質です。放出されたヒスタミンは気管支や胃、腸管などの平滑筋に存在するヒスタミンレセプター(受容体)と結合します。その結果、平滑筋が収縮し、気管支では気管が細くなって呼吸がしにくくなったり、消化管では異常な蠕動が起こり腹痛の原因になったりします。また同時に、マスト細胞から出されるほかの化学伝達物質も放出されます。これらの物質とともに、気管支あるいは平滑筋収縮、毛細血管透過性亢進などを引き起こし、アナフィラキシーショック、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が起こります。

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