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14 章 遺伝子組換え作物
9.高加工性作物 低リノレン酸ダイズ
【解説】
植物油に水素を添加して固体状にした加工油脂が、マーガリンなどの原料となっています。しかし、工業的水素添加反応においては異性化反応を伴うことが多いので、水素添加の工程で、心臓疾患のリスクを高めることが懸念されているトランス脂肪酸が生成してしまいます。低リノレン酸ダイズを利用すれば、水素添加の工程を軽減できるので、ダイズ油製品の加工の際にトランス脂肪酸の生成を減らすことができます。そこで、遺伝子組換え技術によりリノレン酸の含有量の少ないダイズがつくられています。
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