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14 章 遺伝子組換え作物
5.害虫抵抗性作物
【解説】
害虫の被害による減収は、農業生産上の大きな問題となっています。害虫を防除するために、さまざまな殺虫剤が利用されていますが、遺伝子組換え技術を用いて、土壌微生物が作る殺虫成分(Btタンパク質)を植物体内でつくらせることにより、害虫の被害を受けにくいトウモロコシや綿が開発され、世界的に利用されています。なお、 Btタンパク質はその種類によりごく限られた特定の昆虫(たとえば蛾や蝶の仲間)に対してのみ殺虫性を示し、その他の生物に対しては極めて高い安全性が確認されています。
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