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14 章 遺伝子組換え作物
3.疾病予防作物
【解説】
スギ花粉症では、スギ花粉中の特定のタンパク質がアレルギーの原因です。そこで、特にアレルギーに関わるアミノ酸配列を産生するように遺伝子をつくりイネに組み込むことによって、スギ花粉アレルギーに関わるアミノ酸配列をもったペプチド(エピトープ)がコメに蓄積されます。このコメを一定期間食べることにより、減感作療法と同じ効果が期待されます。現在、医師や関係機関との共同研究を進めながら、まずスギ花粉症緩和米の食品としての安全性を確認し、また花粉症緩和米を栽培することによる生物多様性への影響を確認する実験を行っています。
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