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14 章 遺伝子組換え作物
2.高栄養化作物
【解説】
ビタミンA不足の未就学児童は世界で2億5,000万人といわれており、年間約50万人が失明し、免疫不全などで100万〜200万人が死亡していると報告されています。そこで、コメにビタミンAの前駆体であるβカロチン(体内でビタミンAに変わる物質)を蓄積する遺伝子組換えイネが開発されました。コメが黄金色をしていることから『ゴールデンライス』と名付けられ、ビタミンA不足による疾病解消が期待されています。現在、フィリピンにある国際イネ研究所において開発が進められています。
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