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13 章 微生物や動物細胞が生産する薬

5.バイオ医薬品
【解説】
 「バイオ医薬品」とは遺伝子組換え技術、細胞融合技術、細胞培養などバイオテクノロジーを用いて生産される医薬品のことで、これまでにインターフェロン、インスリン、成長ホルモン、組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)、インターロイキン2、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、エリスロポエチン、モノクローナル抗体などが開発されています。
 バイオ医薬品の開発にあたっては、まず、新しい医薬品の候補を探します。データベース等を活用し、その可能性を検討するとともに遺伝子についても解析します。バイオ医薬品のほとんどはヒト由来のタンパク質や生理活性物質ですが、もちろんヒトでこれらを大量生産することはできません。そこで、その遺伝子を取り出し他の生物に導入して生産させます。遺伝子組換えの技術を駆使して生産性の向上を図ります。このようにしてつくられた遺伝子組換え医薬品について自然界に存在するタンパク質との構造的同一性、薬効、作用機作、安全性などが徹底的に再検討され、臨床試験にまわされます。

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