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8章 動物の生活環
9.昆虫のフェロモン
【解説】
1981年、D. A. Nordlund は、フェロモンを含めた、生物の利用している情報伝達物質を「セミオケミカル(Semiochemicals)」と呼称することを提唱しました。それは、作用レベルによって次のように4つに分類されます。微生物や哺乳動物のフェロモンも知られていますが、昆虫では、多くの場合、個体間のコミュニケーションに化学物質を利用しています。
1. 細胞内 (Intracellular)で働く:セカンド・メッセンジャー (Second messengers)
2. 個体内細胞間 (Intercellular)で働く:ホルモン (Hormones)
3. 種内個体間 (Intraspecific-interindividual)で働く:フェロモン (Pheromones)
4. 種間 (Interspecific)で働く:
アロモン (Allomones)は生産者に有利
カイロモン(Kairomones)は受容者に有利
シノモン (Synomones)は両者に有利
アンチモン(Antimones)は両者に不利益
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