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7章 植物の生活環
10.受精 - F1ハイブリッド種子
【解説】
自家不和合性は、農業上F1ハイブリッド種子の生産に応用され、多大な成果をあげてきました。2種類の純系を交配して得られるF1ハイブリッドは、一般に生育が旺盛で均質であるという優れた特性を持ちます。強い自家不和合性を持つ2種類の純系が得られれば、それらを交互に植栽することで、容易にF1ハイブリッド種子を生産することができます。
現在市販されているアブラナ科野菜類の種子のほとんどが、この方法で生産されています。F1ハイブリッド種子生産の適用範囲を拡大するために、自家不和合性を人為的に制御しうる技術の開発が望まれています。
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