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7章 植物の生活環

7.開花
【解説】
 生長した植物体はある期間がたつと、栄養生長から生殖生長へと変化します。すなわち、開花を行ない、花粉と卵(配偶子)を形成し、その受精により種子をつくるようになります。開花はいろいろな外的、内的環境によって制御されています。たとえば、春、昼が長くなると花が咲く長日植物、秋、昼が短くなると花が咲く短日植物や、日長にあまり関係なく花をつける中日(中性)植物があります。また、-5〜15℃程度の低温(バーナリぜーション:春化)や貧栄養のような強いストレスなど特殊な刺激を与えると花が咲く植物もあります。日長感受性をなくすと、植物は早い時期から長い間花を咲かせるようになります。最近の園芸植物ではこのような工夫もなされています。
 花芽形成はどのようにして決まるのでしょうか?Chailakhyanは、フロリゲンという物質の存在を提唱しました。フロリゲンは葉でつくられ、茎頂へ輸送され花成遺伝子を活性化すると考えられていますが、その実体がRNAであることが最近明らかになりつつあります。

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