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6 章 微生物の生活環と有用微生物

9.プロバイオティクス
【解説】
 腸管に棲むビフィズス菌や乳酸桿菌を中心とする善玉菌の中で、とくに宿主の保健効果に有用な作用を示すものを「プロバイオティクス」と呼びます。最近では、血清コレステロールの低減、ピロリ菌の成育の抑制、免疫機能の活性化、アレルギー症状の軽減――といった機能性を示すものが見つかり、機能性食品(ヨーグルトなど)などに利用されています。これらの菌を特異的に増やす機能を持つ難消化性の糖質などを「プレバイオティクス」といい、この糖質と菌体を同時に利用する方法を「シンバイオティクス」といいます。最近では、免疫機能を亢進するプロバイオティクスを「イムノバイオティクス」とも呼びます。     

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