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3章 脂質

5.脂質の生理作用
【解説】
 脂質は3大栄養素の1つであり、エネルギーを貯蔵する重要な役割を果たしています。また、生物と環境の境界を仕切る膜(細胞膜)成分として生命維持に必須の成分です。n-6系の脂肪酸であるリノール酸、n-3系の脂肪酸であるα-リノレン酸は、ともに体内で合成できないことから必須脂肪酸と呼ばれます。ヒトの体内でのアラキドン酸、EPA、DHAの生合成量が健康を維持する上で不十分なため、これらを広義の必須脂肪酸とする場合もあります。生理活性物質であるエイコサノイド(プロスタグランジンなど)は必須脂肪酸から作られ、血圧や血小板凝集の調節などきわめて多様な生理作用を示します。

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