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2 章 糖質(炭水化物)
11.自然界の多糖
【解説】
デンプンやセルロース以外にも、自然界にはいろいろな多糖が存在します。それらはブドウ糖以外の単糖を構成糖としています。たとえば多糖のグアーガムはこれまで増粘剤として用いられ、または多糖の寒天はゲル化剤として食品に用いられてきました。しかし最近では、多糖の多くがもつ「食物繊維」としての作用以外の、免疫力を高めたり癌を抑制したりする作用について注目が集まっています。特にこれら多糖を酵素で分解した、部分分解物(オリゴ糖)にその作用が強くみられ、オリゴ糖を効率的に生産する方法が開発されつつあります。
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