著者・協力者
MENU
メニュー
1章
2章
3章
4章
5章
6章
7章
8章
9章
10章
11章
12章
13章
14章
15章
16章
17章
18章
19章
20章

2 章 糖質(炭水化物)

9.オリゴ糖の生体機能
【解説】
●オリゴ糖の生産
 デンプンとショ糖は工業的に安価で大量に生産されていますが、日本では、それら糖質を出発材料としたさまざまなオリゴ糖も生産されています。オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖などの単糖が2〜10個結合したものですが、ショ糖と乳糖を除くと自然界では微量にしか存在しません。したがって、あとは微生物界から得られた酵素を巧みに利用する技術の開発によって、大量生産できるようになったものです。

●オリゴ糖を用いた生体調節機能
 日本でさまざまなオリゴ糖が生産されるようになったのは、オリゴ糖が健康維持に大変役立つことがわかってきたからです。食品の健康維持増進に役立つ作用を「生体調節機能」あるいは「第三次機能」といいます。
 オリゴ糖には、お腹の調子を整える機能、虫歯になりにくくする機能、カルシウムなどの吸収を促進する作用、わたしたちの免疫力を高める作用などがあることが明らかになってきました。わたしたちの身近にある保健用食品の多くには、機能性成分としてのオリゴ糖が含まれています。

Copyright(c)2006
Japan Society for Bioscience,Biotechnology,and Agrochemistry.
All Rights Reserved.