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1 章 アミノ酸・ペプチド・タンパク質
9.タンパク質の生理機能
【解説】
生体内におけるタンパク質の機能には、タンパク質の高次構造が深く関与しています。したがって、熱やpH、塩濃度、還元剤、変性剤、凍結融解、撹拌などの影響で高次構造が壊れた場合、機能の消失や低下が認められます。この現象を「失活」または「変性」と呼びます。
タンパク質の中には、機能を発現するためにアミノ酸以外の成分を必要とするものがあり、それらを「複合タンパク質」と呼んでいます。たとえば、血中のヘモグロビンは、4つのサブユニットからなるタンパク質にヘムと呼ばれる色素が結合してできています。
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