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20章 循環型・共生社会への脱皮

6.酸性土壌における植生促進策
【解説】
 近年、Al耐性植物やAl耐性遺伝子による植物の改良が研究されています。酸性土壌を中和する方法として石灰散布が一般的ですが、炭酸石灰はCO2の発生源になり、リン酸肥料が必要です。酸性土壌中には耐酸性・アルミニウムイオン耐性菌が存在します。このような耐性菌のなかには、土壌pHを上げるものもいます。これらを利用して酸性土壌を改良することで、植物の生育を促進させようという試みが行われています。

【用語説明】
耐酸性・アルミニウムイオン耐性菌
 AlはpH4以下でイオン化します。酸性土壌でなければ毒性のAl3+は存在しないため、耐性菌も当然、耐酸性です。微生物のなかには、pH2程度かつ高濃度のAl3+(数百mM)の存在下で生育できるものもいます。

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