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18 章 農薬の正しい理解
4.予防薬
【解説】
病原菌、害虫、雑草の発生、侵入または加害を予防する効果を示す薬剤を「予防薬」といいます。病原菌の場合、発病前あるいは発病のごく初期に散布すると効果が高く、一般に効果の持続性も長いのですが、病勢が進行してからでは効果が現われにくいのが難点です。したがって、不必要に散布することなく、十分な効果を上げるために、使用する時期などの選択が重要です。植物に浸透して、加害する病害虫のみに作用する「浸透性薬剤」や植物の抵抗性を誘導する「活性化剤」と呼ばれる薬剤があります。これらを用いて病害を未然に防ぐことで、高品質の野菜や果実を得ることができます。
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