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15 章 遺伝子組換え食品

12.食料増産技術(食料自給率、農業バイオテクノロジー)
【解説】
 遺伝子組換え技術は、食料の増産、健康の維持・増進、省農薬、不耕起栽培、省労力など多くの利便をつくりだしました。また、微生物工場、昆虫工場、植物工場、動物工場など、生産の場を多様化・拡大化してきました。このバイオテクノロジー技術は、高速・高密度・高効率栽培、省エネルギー・省労力を基本とした精密農業工学の進展とも相まって、日本の食料自給率の向上と食料の安定的供給を可能にする21世紀型農業バイオテクノロジーの基盤となっています。
 生命・食料・環境は、農芸化学の大きな研究領域です。遺伝子組換え作物とそれからつくられる遺伝子組換え食品は、この3つの領域に深く関わっています。遺伝子組換え技術が生命に及ぼす問題、遺伝子組換え食品の健康への問題、さらには遺伝子組換え作物の環境への問題に真摯に取り組み、今後の食料不足の緩和や健康の維持・増進に役立つ食品の開発を積極的に進めています。農芸化学は、遺伝子組換え作物と食品の研究を通じて、生産から消費まで世界の農業の発展に貢献しています。

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