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13 章 微生物や動物細胞が生産する薬
11.新たな試み−トランスジェニック動物、ウシの免疫機能の利用
【解説】
●トランスジェニック動物
バイオ医薬品をつくる新しい試みとして、医薬品タンパク質遺伝子をウシやニワトリに導入し、ミルクや卵の中に生産する試みも行われています。このような遺伝子組換え動物を「トランスジェニック動物」と呼びます。
●ウシの免疫機能を利用した生産
ヒトを使って、ヒトの治療用の抗体を大量生産することはもちろんできません。そこで新しいトライアルとして、ヒトの抗体遺伝子(非常に巨大な遺伝子群です)をすべて導入したウシが作製されました。この牛に異物を注入すると、このウシの中ではヒトと同じ抗体ができます。新しい治療用抗体作製法の1つです。
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