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13 章 微生物や動物細胞が生産する薬

2.抗菌薬
【解説】
 病原細菌(微生物)が体内に侵入して増殖し、発熱、下痢、咳などの症状があらわれることを「細菌感染症」といい、結核、食中毒、百日咳、破傷風などが知られています。細菌感染症の病原菌に作用する感染症の治療薬が「抗菌薬」です。ペニシリン、ストレプトマイシン、エリスロマイシン、オキシテトラサイクリンなどが知られています。

●ペニシリン
 1929年、イギリスのフレミングによって発見された抗生物質です。青カビの一種(ペニシリウム属)が生産することにちなんで、ペニシリンと命名されました。細菌の細胞壁に見られる構造とよく似た構造をしており、細菌の細胞壁の合成を阻害することにより、抗菌作用を発揮します。

●ストレプトマイシン
 1944年にワックスマンらによって発見された抗生物質です。ストレプトミセス属の放線菌により生産されます。細菌のタンパク質の合成を阻害することにより抗菌作用を示します。とくに、結核の治療薬としてよく用いられました。

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