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8章 動物の生活環
6.動物のホルモン
【解説】
ホルモンには、代謝の調節をしたり、成長、性成熟や繁殖を支えたりするものなど、さまざまなものがあります。ステロイドホルモンなどの脂溶性ホルモンは、細胞の中に直接入って、核内受容体と呼ばれる分子と結合して遺伝子の働きを制御します。ペプチドホルモンは、細胞膜にある受容体に結合して、そこから細胞内に情報を送り、さまざまな細胞機能を変化させます。農芸化学では多くの研究者が、こうしたホルモンの同定や作用機序解明などについても多くの寄与をしてきました。さらに現在は、新たなホルモンの同定、構造の解明、受容体の作用機構の解明、ホルモン作用不全から生じる疾患などの研究を精力的に進めています。
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