|
8章 動物の生活環
5.恒常性維持・生命維持とホルモン
【解説】
体内の状態を一定に保つことを「恒常性の維持」といいますが、そこで活躍するのがさまざまなホルモンです。ホルモンは必要に応じて分泌されて血中を移動し、目的の組織に何らかの指令を送ります。たとえば、インスリンとグルカゴンはどちらも膵臓から分泌されますが、前者には血中のグルコース(血糖)を下げる働き、後者には血糖を上げる働きがあります。その作用で、血糖が上がりすぎて糖尿病になったり、血糖が下がりすぎて意識がなくなったりすることなく生活を送ることができます。農芸化学は、ホルモンの分泌調節や作用機構の解明にも大きく寄与してきました。
Copyright(c)2006 Japan Society for Bioscience,Biotechnology,and Agrochemistry. All Rights Reserved. |
|