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7章 植物の生活環

16.誘導抵抗性とその利用
【解説】
 植物は、病原菌の侵入や害虫の摂食を認識して、全身にシグナルを送り、次に侵入してくる病原菌や害虫に備える仕組みを持っています。これを誘導抵抗性といい、サリチル酸、ジャスモン酸、ブラシノステロイド、エチレン等の植物ホルモンが働いて誘導されます。誘導抵抗性は、同時にさまざまな病原体に対して抵抗性を発揮するという特徴があります。病原菌の感染が刺激になって誘導される全身獲得抵抗性は、サリチル酸を介して誘導されます。植物に全身獲得抵抗性を引き起こす農薬が開発されていて、実用化されています。

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