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7章 植物の生活環

15.過敏感反応
【解説】
 過敏感反応は、病原菌の侵入に対する最も強い動的抵抗性の1つです。感染部位で抵抗性遺伝子が病原菌を認識すると活性酸素が生成され、感染部位の細胞が自発的に死んで、病原菌を封じ込めます。過敏感反応を刺激として、さまざまなファイトアレキシンや抗菌タンパク質が作られ、また、健全な部位にも誘導抵抗性が発現し、新たな病原菌の感染に備えるようになります。
 図中の写真は、タバコモザイクウイルス(TMV)の感染によって、N抵抗性遺伝子を持つタバコにおける壊死斑の形成と抵抗性を示しています。

【用語説明】
ファイトアレキシン
 抗菌活性を持つ2次代謝物質

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