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3章 脂質
3.トリアシルグリセロールとコレステロール
【解説】
「トリアシルグリセロール」は食用油脂の主成分であり、植物油、バター、マーガリン、牛乳、牛・豚・鳥肉、大豆、ナッツ類などに含まれています。トリアシルグリセロールは別名トリグリセリドともいいます。動植物体でエネルギー貯蔵体として働いています。グリセロール1分子に脂肪酸3分子がエステル結合した構造のため、構成する脂肪酸の種類と結合位置により吸収代謝と生理作用が異なります。母乳では、牛乳より脂肪の吸収率が高いことがわかっています。
「コレステロール」は、卵黄、牛・豚・鶏のレバー、魚卵などに含まれています。動物の細胞膜の構成分であり、ホルモンの前駆物質です。コレステロールの大部分は、肝臓でつくられます。
【用語説明】
エステル結合
カルボキシル基(R-COOH)をもつカルボン酸と、ヒドロキシル基(R’-OH)をもつアルコールが脱水縮合して生じたR-CO-O-R’をエステル結合といいます。
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