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2 章 糖質(炭水化物)
5.多糖−デンプン
【解説】
小学校でアサガオの葉をヨウ素で青く染める実験を思い出してください。葉が青く染まったのは葉緑体で合成されたデンプンが存在したためです。合成されたデンプンは、次世代のために種子や塊茎に蓄えられます。
デンプンを電子顕微鏡で見ると直径1〜50ミクロンの粒子構造をしているのがわかります。これらの粒子の中には「デンプン分子」がギッシリ詰まっています。「デンプン分子」の構造は、多数のブドウ糖分子がα-1,4構造で鎖状に結合しています。この鎖の所々にα-1,6結合の枝分かれがあり、デンプン分子全体としては数千個以上のブドウ糖分子がつながった、箒状の構造をしています。
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