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1 章 アミノ酸・ペプチド・タンパク質
12.アミノ酸・ペプチド・タンパク質と農芸化学
【解説】
大腸菌などの多くの細菌では、グルコース(炭素源)とアンモニウムイオン(窒素源)が存在すれば、生育に必要なすべてのアミノ酸を自分自身で合成(生合成)することができます。しかも、その生合成は過不足がないように、たいへん精密なコントロールが働いています。したがって、特定のアミノ酸を過剰生産させることは容易ではありませんでした。しかし、農芸化学分野の研究でそれが可能になりました。
現在、アミノ酸の製造法は、1)抽出法、2)化学合成法、3)酵素法、4)発酵法、の4つに大別することができます。これらの製造法は、農芸化学分野の多くの研究者たちのアイディアと努力の結果開発されたものが多く、この分野では世界をリードしているといえます。
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