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1 章 アミノ酸・ペプチド・タンパク質
2.アミノ酸の構造―平面構造
【解説】
アミノ酸の中心には炭素原子(C)が存在し、これに水素原子(H)、アミノ基(NH3)、カルボキシル基(COOH)、およびRで示した原子団が結合して、1分子のアミノ酸ができあがります。
R部分の構造により、アミノ酸の性質が決定されます。たとえば、R=Hならグリシン、R=CH3ならアラニンになります。おもに20種のアミノ酸が数多く結合してタンパク質が構成されています。
ほかにも自然界には多種類(約300種)のアミノ酸が存在します。たとえば、ヒドロキシプロリンはコラーゲンに多く含まれており、コラーゲンの構造維持に重要な役割を果たしています。また、オルニチンやシトルリンは尿素サイクルにおける中間代謝物であり、ホモセリンはメチオニンなどの生合成前駆体として重要です。
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