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20章 循環型・共生社会への脱皮

2.家庭からでる物質で起こる環境問題
【解説】
 わたしたちの日常生活は様々な化学物質の恩恵を受けていますが、これらの物質は使用後、必ずゴミとなります。プラスチック製品は、リサイクルしなければ石油資源のむだ遣いになり、環境中の腐らないゴミとして生態系に蓄積します。またゴミの焼却炉などから発生するダイオキシンや、かつて使用されていたPCB(ポリ塩化ビフェニール)、あるいは農薬などは、生分解性が極めて低く毒性が高い物質として、今も環境中に残存しています。またある種の化学物質は、内分泌撹乱物質(環境ホルモン)として生態系を脅かす存在です。

【用語説明】
内分泌撹乱物質(環境ホルモン)
 環境中に放出される物質のうち、動物体内に取り込まれてホルモンと同様の作用を示し、正常なホルモン作用に影響を及ぼす化学物質の総称をいいます。1996年にアメリカで出版された『奪われし未来(OUR STOLEN FUTURE)』(シーア・コルボーン/ダイアン・ダマノフスキ/ジョン・ピーターソン・マイヤーズ著)で、人類が作った化学物質により自然界の生物に異常が発生していることが指摘され、世界的に関心が高まりました。

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