|
19章 エネルギー資源とバイオマスへの転換
11.将来需要が高まるデバイス
【解説】
●埋め込み型医療機器
バイオ電池を体内に埋め込み、血液中などにある燃料を使い発電すれば、原理上は電池交換が負担が少ない医療機器ができます。このような埋め込み型電池はペースメーカー、インスリンポンプ、血糖センサーなどの動力源として使えるほか、さらにそれらを組み合わせると、全く新しいDrug Delivery System(DDS)ができあがります。
●ユビキタスコンピューティング社会へ向けた携帯情報端末器機
将来のユビキタスコンピューティング社会では、どこでもいつでも電力を得られるようにする必要があります。バイオ電池も原理上そのような役割を担うことができます。
●自己発電型ロボットとして求められる電源
このような目的に必要な電池特性は、(超)小型、安全性(燃料・作動温度)、環境調和性、時と場所を選ばない(ユビキタス)ということなどです。バイオ電池は、それらに応え得る可能性の1つとして期待されています。
Copyright(c)2006 Japan Society for Bioscience,Biotechnology,and Agrochemistry. All Rights Reserved. |
|