Visionary 農芸化学100 シンポジウム
公益社団法人 日本農芸化学会は、2024年に創立100周年を迎えます。
農芸化学をベースにした研究は、日本独自のサイエンスとして大きく発展し、これまで数々の成果を挙げてきたのは皆様ご存じのことと存じますが、この間日本農芸化学会もまた、微力ながら産官学一体となった農芸化学研究の発展のために尽力してまいりました。
農芸化学研究が、今後も日本における化学・生物を中心とする基礎・応用研究分野における中核として貢献し、さらに発展し続けるためには、アカデミアのみならず、そして高校生や産業界を含む社会全体における農芸化学研究のvisibilityを維持・向上させることがますます重要となってきております。
本会では、学術活動強化委員会を中心に、そのための新しい取り組みについての議論を重ねてまいりました。その結果として、「Visionary 農芸化学100」と銘打ち、「食・腸内細菌・健康研究領域」「微生物・バイオマス研究領域」「天然物化学研究領域」「食品機能研究領域」の4つのグループ研究領域を立ち上げ、これらの研究領域について100周年を機に未来に向けた新たなビジョンを構築していくことにいたしました。
2016年10月に開催された「食・腸内細菌・健康研究領域」に関するシンポジウムを皮切りに、それぞれのグループ研究領域から毎年2件程度のシンポジウムを開催していく予定です。これらの学術活動を通じて、本会の活動や農芸化学分野の研究について広く皆様に知っていただくとともに、次の100年に向けた展望につながれば幸いです。本活動に対するご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
Visionary 農芸化学100 シンポジウム[創立100周年記念事業]
No. | Group | 回数 | 開催日 | 場所 | テーマ |
---|---|---|---|---|---|
12 | C:天然物化学研究領域 | 第3回 | 2023年 |
東北大学農学部・青葉山コモンズ2階大講義室 | 「天然物化学4.0:構造・合成・生物活性の先にあるもの」 |
11 | D:食品機能研究領域 | 第3回 | 2022年 9月9日 |
京都大学 益川ホール | 「認知症の予防で、老後の生活を豊かに」 |
10 | B:微生物・バイオマス利用研究領域 | 第3回 | 2022年 5月21日 |
オンライン | 「微生物の共生・生態 ~世界は微生物で溢れている~」 |
9 | A:食・腸内細菌・健康研究領域 | 第3回 | 2021年 9月18日 |
オンライン | 「健康長寿社会に向けての腸内細菌科学の新展開」 |
8 | D:食品機能研究領域 | 第2回 | 2021年 |
オンライン | 「新たな発見・発想から得られた食品成分の新規機能性の解明 ~ひらめきのヒント~」 |
7 | C:天然物化学研究領域 | 第2回 | 2021年 |
オンライン | 「~これからの天然物化学生命現象の化学をモノづくりに結ぶまで~」 |
6 | B:微生物・バイオマス利用研究領域 | 第2回 | 2018年 12月15日 |
東北大学工学研究科中央棟大講義室 | 「微生物と私たちの健康・暮らし・環境 ~世界に誇る日本の応用微生物学研究~」 |
5 | A:食・腸内細菌・健康研究領域 | 第2回 | 2018年 11月18日 |
明治大学 生田キャンパス 中央校舎6階メディアホール | 「腸内細菌と臓器-健康と疾病-」 |
4 | D:食品機能研究領域 | 第1回 | 2018年 9月23日 |
神戸大学百年記念館六甲ホール | 「日本食の健康機能を支える食材の力」 |
3 | B:微生物・バイオマス利用研究領域 | 第1回 | 2017年 12月10日 |
徳島大学 常三島キャンパス けやきホール | 「持続可能社会を支える微生物の力」 |
2 | C:天然物化学研究領域 | 第1回 | 2017年 9月9日 |
名古屋大学 東山キャンパス・坂田・平田ホール | 「生命現象に介在する天然物の化学」 |
1 | A:食・腸内細菌・健康研究領域 | 第1回 | 2016年 10月2日 |
京都大学北部総合教育研究棟 益川ホール | 「食、腸内細菌、健康」 |
– | – | – | 2017年 3月17日 |
ウエスティン都ホテル京都 山城の間 | 「Visionary 農芸化学100 特別シンポジウム」 |
今後のシンポジウム開催予定
- 開催趣旨
1. 農芸化学の『見える化』を実行し、高校生や社会における農芸化学における認知度を高める
2. 日本農芸化学会が目指す方向性を農芸化学会員にも指し示す
予定表(2017年3月時点)
Group A | 食・腸内細菌・健康研究領域(生命・食・環境を科学する統合型研究) 開催:2016年、2018年、2020年 |
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Group B | 微生物・バイオマス利用研究領域(多様な有用生物機能の開拓・応用研究) 開催:2017年、2019年、2021年 |
Group C | 天然物化学研究領域(化学物質を介した相互作用研究) 開催:2017年、2019年、2021年 |
Group D | 食品機能研究領域(健康寿命延伸に資する食品機能の多面的研究) 開催:2018年、2020年、2022年 |
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