シンポジウム
大会シンポジウム
日本農芸化学会2012年度(平成24年度)大会のシンポジウムは会員の皆さまに公募により構成しました。募集にあたっては、東北地方の復旧や復興のさらに先を見据え、未来の安全・安心を支える「生命・食糧・環境」のために農芸化学に何ができるかを中心コンセプトに掲げました。「化学と生物」誌(49巻5号~7号)を通じて積極的に課題を募集し、最終的に23課題を採択しました。
このほか「植物を巡る機能性低分子の動態*1」、「ストレス環境下における微生物の潜在能力*2」、「メタボリックシグナルと健康科学*3」、「膜タンパク質・酵素解析の新展開*4」の4つのキーワードに基づいて海外のシンポジストを招聘し、大会実行委員会企画のシンポジウムを開催いたします。
シンポジウムの課題と世話人は以下の通りです。なお、シンポジウム講演の一般公募はいたしません。
番号 | タイトル、世話人(所属) |
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3月25日(日)13時30分~ ※終了時刻はシンポジウム毎に異なります。 | |
4SY01 | セルロソームとセルラーゼの新たな展開: "シュガー・プラットフォーム"の構築に向けたクロストリジウム 世話人:田丸 浩(三重大)、植田充美(京大)、鮫島正浩(東大) |
4SY02 | 多様な生物に見られるユニークな代謝と酵素:機能・進化解析と応用への展望 世話人:小林達彦(筑波大)、西山 真(東大) |
4SY03 | トランスポーター研究からの微生物物質生産の効率化へ向けた新たな挑戦 世話人:阿部敬悦(東北大)、米山 裕(東北大)、七谷 圭(東北大) |
4SY04 | 接合伝達の温故知新:メカニズム・応用への新展開 世話人:片岡正和(信州大)、津田雅孝(東北大) |
4SY05 | 健康と長寿に貢献する酵母研究 世話人:川向 誠(島根大)、平田 大(広島大)、饗場弘文(名古屋大) |
4SY06 | Non-conventional酵母で元気が出る「もの作り」(新産業酵母研究会後援) 世話人:北本宏子(農環研)、正木和夫(酒類研) |
4SY07 | 醸造微生物の生存戦略メカニズム~新しく見えてきたその素顔とは 世話人:丸山潤一(東大)、北垣浩志(佐賀大) |
4SY08 | 特殊環境下における微生物の潜在能力とその応用*2 世話人:高木博史(奈良先端大)、岩橋 均(岐阜大) |
4SY09 | 天然物ケミカルバイオロジー 世話人:上田 実(東北大)、入江一浩(京大)、西川俊夫(名大) |
4SY10 | 生合成マシナリーを用いた生物活性天然物の生産 世話人:池田治生(北里大)、及川英秋(北大)、五味勝也(東北大) |
4SY11 | マイコトキシンの生産機構と制御およびリスク評価 世話人:長田裕之(理研)、木村 真(名古屋大)、作田庄平(東大) |
4SY12 | 環境・ゲノム損傷への対処マシナリーとしてのエピゲノム 世話人:加藤茂明(東大)、原田昌彦(東北大) |
4SY13 | 植物を巡る機能性低分子の動態/ Transport of functional small molecules in plants*1(英語講演) 世話人:矢崎一史(京大)、士反伸和(神戸薬大) |
4SY14 | 無細胞タンパク質合成系が可能にする多彩な生命科学研究 世話人:内海俊彦(山口大)、魚住信之(東北大)、戸澤 譲(愛媛大) |
4SY15 | ケミカルセンシングによる生命恒常性維持のフロンティア ―生物種を超えたシグナルの発生から個体間の交信に至る原理― 世話人:松田一彦(近畿大)、中村元直(東大) |
4SY16 | ミクロからマクロの複合系を鳥瞰する先端技術 世話人:菊地 淳(理研)、石田亘広(豊田中央研) |
4SY17 | 昆虫の生命維持における分子制御機構のゲノムデコード 世話人:武山健一(東大)、永田晋治(東大) |
4SY18 | 革新的技術による膜タンパク質・酵素の構造機能解析/ Innovative methods in the structural and functional analysis of enzymes and membrane transport proteins*4 世話人:木村泰久(京大)、保川 清(京大) |
4SY19 | ゲノムを知って作る:ゲノムはどこに向かうのか? 世話人:板谷光泰(慶應大)、吉川博文(東農大) |
4SY20 | 生物資源は誰のもの?~名古屋議定書からわかること~ 世話人:乙黒美彩(NITE)、鶴海泰久(NITE-BRC) |
4SY21 | ゲノムスケールの数理モデリングに基づく代謝システムの理解とデザイン 世話人:平井優美(理研)、松田史生(神戸大) |
4SY22 | 食品機能学と薬理学:接点と相違点から学ぶ次のアプローチ 世話人:村上 明(京大)、立花宏文(九大) |
4SY23 | 天然変性領域を介した相互作用に基づくタンパク質応用化学の新展開 世話人:石野良純(九大)、木岡紀幸(京大) |
4SY24 | ポリアミンが調節する生命現象と健康長寿社会へのポリアミンの応用 世話人:鈴木秀之(京工繊大)、辨野義己(理研) |
4SY25 | 先端食品評価技術:先端オミクス解析と異分野融合による食品の機能性から安全・安心の評価まで 世話人:榊原陽一(宮崎大)、馬場健史(大阪大) |
4SY26 | 食品の機能性を時間生物学視点から考える 世話人:下位香代子(静岡県大)、小堀真珠子(農研機構) |
4SY27 | メタボリックシグナルと健康科学*3 世話人:河田照雄(京大)、佐藤隆一郎(東大)、井上善晴(京大) |
JABEEランチョンシンポジウム
JABEEランチョンシンポジウム | |
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主催 | 日本農芸化学会JABEE対応委員会 |
課題名 | 「農芸化学における人材育成」 |
日程 | 3月24日(土)12時30分~13時40分 |
場所 | 京都女子大学 (2012年度日本農芸化学会会場内) |
世話人 氏名・所属 |
江坂宗春(広大院生)、佐藤隆一郎(東大院農生)、金沢和樹(神戸大院農) |
趣旨 | 最近、人材育成の観点から、大学・大学院教育のあり方が問われている。特に、大学・大学院における人材育成の重要性が叫ばれ、大学の設置基準にも、大学における社会的・職業的自立に関する指導等(キャリアガイダンス)が盛り込まれ、明確化された。 JABEEでも、デザイン能力についての問題点が指摘されており、今後の課題となっている。本シンポジウムでは、農芸化学における技術者・研究者養成教育に焦点をあてながら、今後どのように展開すべきかを議論したい。 |
プログラム | 3LS01-01 「JABEEと人材育成」 江坂宗春(広大院生、JABEE対応委員会委員長) 3LS01-02 「バイオベンチャーを担う若者たちへ」 金 武祚 (ファーマフーズ(株)) 3LS01-03 「バイオ系人材育成とキャリアデベロップメント」 丸 幸弘 ((株)リバネス) 3LS01-04 「アグロイノベーション創出人材の養成-農工大の取組から-」 西河 淳(東農工大) おわりに 佐藤隆一郎(東大院農生) |