実行委員長挨拶

日本農芸化学会2008年度大会開催にあたって

坂神洋次

2008年度大会実行委員長 坂神洋次

日本農芸化学会2008年度大会を開催するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

名古屋での大会開催は、実に10年ぶりとなります。その間、新幹線「のぞみ」の運行、中部国際空港の開港などにより、名古屋は皆様にとってより身近となり、また、駅ビルの改築やミッドランドスクェアを始めとする再開発により、町並みも大きく変貌致しました。この機会に是非ご覧頂けたらと思います。大会会場は、前回と同じく交通の至便な名城大学をお借りすることができました。10年の間に、タワー75や新講義棟が次々と建設され、設備の充実した素晴らしい講演会場をお借りできたと喜んでおります。さて、本大会の概要を以下にご案内いたします。

会期は、3月26日から29日の4日間、大会初日に名城大学内の名城ホールで総会と受賞講演が開催されます。同日夕刻の懇親会には、名古屋城の見えるウエスティンナゴヤキャッスルを用意いたしました。一般講演は大会2日目、3日目の3月27日、28日、すべてOHC (Over Head Camera)を用いての口頭発表となります。

また、本大会では28題のシンポジウムが開催されます。新しい試みとして、社会性の高い3題については、大会2日目、3日目にランチョンシンポジウムとして開催することにいたしました。各研究領域の進歩や新展開に関する25題は、大会4日目の29日午前中に開催されます。海外の研究者による講演も企画されていますので、多数のご参加を期待しております。なお、シンポジウムの公募に際し、たくさんのご応募をいただきました。この場を借りて、御礼いたします。

機器、試薬などの展示会は、27日、28日の2日間、講演会場近くの体育館で開催されます。展示会場内には「バイオビジネスエリア」を設け、農芸化学技術賞の展示を始めとして、農芸化学会関連企業の優れた技術、商品、情報に関する展示を行いますので、体育館にも是非お立ち寄り下さい。また、恒例となりましたランチョンセミナーでは、参画企業の新技術が紹介されます。皆様のご研究に役立てて頂ければ幸いです。

農芸化学の将来を担う若手の方々には、27日夕刻に自由な交流の場として参加費無料のミキサーを設けました。酒を片手に情報交換や議論に花を咲かせ、次世代の研究に夢を馳せるような機会となればなによりです。過去2回の大会で好評を博した高校生の発表会「ジュニア農芸化学会」も27日の開催となります。是非、足を運んでいただき、直接の対話を通して高校生諸君に農芸化学の魅力をお伝えいただければ幸いです。

また、今大会初めての試みとして、名城大学のご協力を得て「就職懇談会」を企画いたしました。学部学生からポスドクの方まで多くの方々のご来場を期待するとともに、参画企業の皆様方におかれましては人材発掘だけでなく、企業の目から農芸化学者のたまごや若い力を育むことにもご協力いただけたら幸いです。大会最終日午後から翌日にかけては、第16回「農芸化学Frontiers シンポジウム」が開催されます。本年は、例年と異なり市内の一風変わった名所にあるオースプラザが会場となりますので、研究交流はもとより、名古屋の下町文化にも接する機会にしていただけたら幸いです。

本大会の実行委員会は、名古屋大学と名城大学の教員が主体となっています。特に名城大学の実行委員諸氏には、企画、運営など大会全般にわたって全面的なご支援をいただき、名城大学当局にも年度末に講義室を使わせていただくなど多大なご協力を賜りました。心より感謝いたします。

また、本大会は多くの企業、団体、会員諸氏のご協力とご支援をいただいております。あわせて皆様に感謝いたします。本大会が、農芸化学の研究や技術の発展に大きく貢献し、会員諸氏の交流を深め、若手研究者の飛躍の場となることを願っております。


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