概要

日時 2013年8月3日(土) 15:00~16:30
場所 三省堂書店札幌店BOOKS&CAFE(UCC)
テーマ 微生物が作るプラスチック。どう作る?どう使う?
講師 北海道大学大学院工学研究院 准教授 松本 謙一郎 氏
コーディネーター 北海道大学学院工学研究院 教授 大利 徹 氏
共催 日本学術会議農芸化学分科会、三省堂書店
内容 私たちの身の回りにはいろいろなプラスチックがありますが、それらを原子レベルで見ると、同じ構造が繰り返しつながった長い鎖のような分子からできています。このような分子をポリマーと呼びます。この長い鎖が互いに絡み合うことによって、丈夫でありながら変形できるプラスチック特有の性質が生まれます。このプラスチック、人工の化合物というイメージが強いと思いますが、実は微生物の中には、自分の細胞の中にプラスチックを作るものがいます。これは特殊な能力ではなく、多くの微生物が持っているものです。むしろ、生物はポリマーを作るのが非常に得意なのです。遺伝情報を記録するDNAも、手足を動かす筋肉もポリマーの一種です。お話しの前半では、生物がどのようにしてプラスチックなどのポリマーを作っているか、その仕組みをご説明します。その仕組みがわかってくると、いろいろな応用が可能になります。例えば、微生物が持っているプラスチックを作る遺伝子を植物に導入するとどうなるでしょうか?なんと葉っぱの中にプラスチックができるのです。後半では、生物が作るプラスチックの応用について、最近のトピックをいくつかお話しします。
参加費 500 円(ドリンク代を含む)

会場風景

写真

写真