概要

日時 2024年6月15日(土)10:00~11:30
場所 coworking cafe estacion (エスタシオン)
(青森県八戸市番町22 番町NDビル1F)
テーマ 「発酵」をキーワードにした縄文遺跡の新たな魅力探求
講師 山本 歩 氏(八戸工業高等専門学校 産業システム工学科)
コーディネーター 前多 隼人 氏(弘前大学 農学生命科学部)
主催 日本農芸化学会
共催 日本学術会議農芸化学分科会
内容 古くから「発酵」は私たちの生活において重要な役割を果たしてきました。自然から発酵に適した微生物を採取し、それらを醸造やパンなどの発酵食品に活用する研究が盛んにおこなわれています。今回のサイエンスカフェでは、世界遺産の「北東北の縄文遺跡群」の一つである三内丸山遺跡の縄文時代の地層から分離された酵母に関する話題を中心に、「発酵」について分かりやすく紹介します。
参加費 500円(当日のお茶代として)
申し込み方法 サイエンスカフェ申し込みサイト にて
(定員になり次第、申し込みを終了致します)
締切:2024年6月7日(金)
問合せ先・連絡担当者 前多 隼人(弘前大学農学生命科学部)
メールアドレス:hayatosp●hirosaki-u.ac.jp(●を@に置き換えてください)

【ご参加のみなさまへ、感染症予防および拡散防止対策へのご協力のお願い】
感染症拡大の防止に細心の注意を払い、換気などの防止策を行なった上で講座を実施します。参加者のみなさまも、手洗いなど感染症防止策にご協力ください。
■来場前に発熱や咳、全身痛等の症状がある場合は、ご来場をお控えください。
■会場では、マスクのご着用をお願いします。
■手洗い、消毒用アルコール使用の励行をお願いします。

ポスター

サイエンスカフェ in 東京のポスター画像

会場風景

会場風景写真1  

報告

第154回サイエンスカフェは、八戸のcoworking cafe estacionでオンラインとのハイブリッド形式で開催されました。
冒頭に、コーディネーターの弘前大・前多隼人先生より、日本農芸化学会の概要とサイエンスカフェの趣旨説明がありました。その後、東北大・山下まり先生より日本学術会議のご紹介と、農芸化学分科会の位置付けについてのお話しがありました。

続いて、講師の八戸高専・山本歩(あゆみ)先生より、今回のテーマである「醗酵」について話題提供がありました。「醗酵とは何か」から始まり、参加者のみなさんに最近食べた醗酵食品について問いかけながら、身近にある醗酵の例などの話題から本題である酵母の話に入っていきました。地元の納豆製造業者からの相談で始まった三内丸山遺跡の縄文時代の地層から分離した出芽酵母「三内丸山ユメカモス」に関する共同研究は、酵母の特性や遺伝子の解析にとどまらず、パンや果実酒への応用が期待され、産学連携に強みのある農芸化学らしいお話でした。盛りだくさんの内容で最後は駆け足になりましたが、山本先生が研究されてきたもう一つの酵母、椿山酵母の研究事例紹介もありました。

参加者の中にはお子さん連れの方や多くの学生さんもいらっしゃいました。講演後も残って質問される方もあり、参加者の方々の関心の高さがうかがわれました。当日はお天気にも恵まれ、大変よい会になったと思います。

参加者:35名(会場22名、オンライン13名)