【2023/11/19(日)開催】第150回サイエンスカフェ in 富山
概要
日時 | 2023年11月19日(日)13:30〜15:00 |
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場所 | 富山市民プラザ AVスタジオ (富山市大手町6番14号) |
テーマ | 発酵食品は菌と人間の出会いのふるさと |
講師 | 小栁 喬 氏(石川県立大学食品科学科准教授) |
コーディネーター | 日比 慎 氏(富山県立大学工学部生物工学科) |
主催 | 日本農芸化学会 |
内容 | 発酵食品って誰が作ってくれるの?と聞くと、多くの方々は「人間が作るもの」と言う前に、「微生物が作ってくれるもの!」と答えるでしょう。人間の食べ物なのに微生物が作ってくれる・・・?いえ、先に微生物が食べてくれて、その残りかすを私たち人間が食べるのが発酵食品です。菌たちが食べ終わってから人間が食べるわけですから、「どのような微生物でも生えて良い」というわけにはいきません。乳酸菌、酵母、麹菌、納豆菌、酢酸菌など、人間と相性の良い選りすぐり微生物たちの生育が必要です。伝統発酵食品の製造技術には、これらの菌をうまく育てるための知恵、工夫、秘密がたくさん込められています。出来上がった発酵食品には、様々な種類からなる個性豊かな微生物の存在バランスがみられ、味も様々、食べる楽しみもひとしおです。長い食の歴史を人間と共に歩んできた発酵食品は、私たちと菌たちの出会いの「ふるさと」と言えるでしょう。今こそ発酵食品の微生物をあらためて良く知り、感謝の気持ちと熱いエールを送りましょう! |
参加費 | 100円(当日のお茶代として) |
定員 | 30名程度 |
申し込み方法 | サイエンスカフェ申し込みサイト にて ※ポスター掲載のQRコード(Googleフォーム)からもアクセス可能です。 |
問合せ先・連絡担当者 | 日比 慎(日本農芸化学会広報委員) E-mail : hibi●pu-toyama.ac.jp(●を@に置き換えてください) Tel : 0766-56-7500 |
【ご参加のみなさまへ、感染症予防および拡散防止対策へのご協力のお願い】
感染症拡大の防止に細心の注意を払い、換気などの防止策を行なった上で講座を実施します。参加者のみなさまも、手洗いなど感染症防止策にご協力ください。
■来場前に発熱や咳、全身痛等の症状がある場合は、ご来場をお控えください。
■手洗い、消毒用アルコール使用の励行をお願いします。
ポスター
会場風景
報告
まず冒頭にコーディネーターより日本農芸化学会の概要とサイエンスカフェについて紹介いたしました。
その後、講師の小栁先生より「発酵食品は菌と人間の出会いのふるさと」と題し、発酵食品がつくられてきた歴史的な流れや、発酵食品ごとに異なる微生物の種類、プロバイオティクスとしての重要性、そして最新の研究手法による微生物解析など、発酵食品と微生物の関係性を隅から隅までとても分かりやすく解説して頂きました。
また今回のテーマにちなんで、講演中に発酵食品を利用した飲食物を提供し、実際に自分の舌で味わいながら発酵食品のイメージを膨らませる形式で開催しました。参加者の皆様は最後まで興味をもって聞いて頂き、講演後も多くの質問が出て、楽しい雰囲気で終えることができました。
参加者:10名