【2019/6/29(土)開催】第126回サイエンスカフェ in 岡山
概要
日時 | 2019年6月29日(土)14:00~16:00 |
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場所 | 岡山大学 50周年記念館 (岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号) |
テーマ | 「環境を守る!微生物のメタルバイオテクノロジー」 |
講師 | 石川 彰彦 氏(岡山大学大学院教育学研究科 教授) |
挨拶 | 稲垣 賢二 氏(岡山大学大学院環境生命科学研究科、日本学術会議連携会員、農芸化学分科会委員) |
コーディネーター | 金尾 忠芳 氏(岡山大学大学院環境生命科学研究科 准教授) |
内容 | この講演では、普段あまり耳にしない『鉄を食べる微生物』の能力を利用して、枯渇する金属資源を回収したり、深刻な環境破壊を引き起こす鉱山から出る廃水の処理への利用について、その原理や具体例についてお話します。 ここ岡山県には、柵原鉱山という既に閉山した鉱山がありますが、廃水は今も発生し続けています。この廃水処理に「鉄を食べる微生物」が活躍して、岡山の環境を守っています。小さな微生物が大活躍するお話を聞き、講演に関する微生物の素朴な疑問などについて、コーヒーを飲みつつ談笑しましょう。 |
参加費 | 500円(学生300円)茶菓子代として |
定員 | 30名 |
参加申込 | 下記より申込ください(先着順)。締切6月20日(木) https://jsbba.bioweb.ne.jp/sci_cafe/entry.html |
ポスター
会場風景
報告
鉄酸化細菌を利用した金属回収技術や、そのまま流出すると深刻な環境破壊を招く酸性鉱山廃水の浄化処理への鉄酸化細菌の応用について、前半は金尾先生が基礎知識を解説し、後半には、石川先生にその現状と中和殿物の利用例についてご講演頂きました。医薬品や発酵産業だけでなく、環境問題の解決にも貢献しているという微生物の大きな可能性を感じることができ、参加者にも新たな興味や今後の進路への興味を持ってもらうことができました。講演では、時間を超過しそうな程、活発な意見交換がなされました。
参加者:29名