ご参加頂いたみなさま、ありがとうございました。

概要

日時 2007年 1月20日(土)午後3時より4時10分まで
場所 三省堂書店神保町本店2階 喫茶「ピッコロ」
テーマ メスはなぜモテる? – 昆虫フェロモンの秘密から環境に優しい農薬へ!
講師 森 謙治氏
東京大学名誉教授
コーディネーター 元村有希子 氏
毎日新聞科学環境部記者
共催 三省堂書店
内容 大空を飛び回る蝶、闇夜に活躍する蛾、そして狭い隙間を忍者のように逃げ回るゴキブリも、子孫を残すためにメスとオスの出会いのチャンスを求めています。
広いスペースに活動しているのに、どうしてオスたちはメスにめぐり会えるのでしょうか。
実はメスは「惚れ薬」ともいえるフェロモンという物質を体から出しています。
あまりに微量なので人間には匂いが感じられませんが、同じ種類のオスがそれを敏感に感じてメスのもとに殺到、求愛します。
この物質を人間の手で「化学合成」して調べたところ、虫の行動とフェロモン分子の構造に非常に面白い関係が見つかってきました。
オスが盲目的にメスのフェロモンに引き寄せられるという悲しい性質を逆手に取り、野菜や芝生の害虫として悪名高いコガネムシの特定の種類だけ一網打尽にしようという、環境に優しい 新しい農薬も生まれました。

参加者の方のご意見

  • フェロモンに関する基本的な考え方がよくわかりました。今後は、数学関係のテーマを少し加えて頂ければと思います。 
  • 初めて来ましたが、“超”奥深く、面白いので良かった。環境についてが今後の希望のテーマの一つ。みなさんが早めに来ていたので、ビックリした。
  • 最後の方で、科学は今まで一次近似を扱ってきたけれど、という話が興味深かったです。スケールによって変わる論理や、選択性に興味がわきました。 
  • 今回は本編も思った通り面白かったけれど、余談的部分がとても面白かったです。官僚に理系が少ない話も難儀の元ですが初等教育に理科ダメな人が居るのが根本的問題という気もします。
  • 様々な具体例、何が明らかになって、何が明らかになっていないか、質問に応じて次々とお答えになるご様子に興味を掻き立てられました。

会場風景

サイエンスカフェ

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