「産学官連携による健康への新たな展開」

2008年9月19日 於長崎大学

さんわか会の産学官連携への取組みを全国へ展開すべく、西日本支部と合同シンポジウムを開催し、九州に拠点をおいて産学官連携に関わっている4名の講師の先生方から、様々な話題についてお話いただきました。

九州経済産業局地域経済部の笹岡賢二郎先生からは、「九州地域バイオクラスターの取り組み」について、ネットワーク構築、研究開発支援、人材育成・活用、販路拡大等の視点から具体的な取組みとともにこれからの展開についてご紹介いただきました。坂元醸造株式会社の長野正信先生からは、壺づくり純米黒酢の機能性研究、発酵研究における各大学との共同研究とそこから生まれた成果、産学官連携をする上で原則としている「Give and Take」の考え方などをご紹介いただきました。九州大学の松井利郎先生からは、特定保健用食品として認可されるまでにいたった低分子ペプチドを含む食品の機能研究として行なわれている「低分子ペプチドと血圧調節機構の解明」についてご紹介いただきました。長崎大学の伊藤潔先生からは、東洋紡バイオとの産学連携で進められている、微生物酵素を利用した臨床検査薬への実用化および実用化にむけた研究についてご紹介いただきました。

合同シンポジウムや懇親会を通して、産学官連携への意識向上だけでなく、さんわか会の活動をより広く知っていただくことができました。

(参加者:計75名(講演者含む))

日本農芸化学会西日本支部とさんわか会との合同シンポジウム