第14回 被災地理科教育支援 出前授業・出前実験
概要
日時 | 2013年12月9日(月) 11:30~12:20 |
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学校 | 宮城県水産高等学校 |
対象 | 1学年約100人 |
テーマ | 「おいしさと健康に関わる魚のコラーゲン」 |
講師 | 京都府立大学大学院生命環境科学研究科 教授 佐藤健司 氏 |
内容・目的 | 前半は,刺身の肉質がなぜ冷蔵しても急に柔らかくなるかをV型コラーゲンの分解に焦点をあて説明し,その変化を制御して高付加価値の魚開発例を解説する。後半は,魚由来 のコラーゲンペプチドの摂取により,コラーゲンを合成する線維芽細胞の増殖を促進する コラーゲンペプチドがヒトの体内に吸収されることを解説する。この講義により身近な現象を化学で説明できる事,また従来の考え方で説明できない事柄も,研究により解明できることを示す事を目的とする。 |
出前授業を受けた生徒さんたちの率直な感想
- 魚を1日おいてから食べると美味しいということは知っていましたが、どうして美味しくなるのかわからなかったのでコラーゲンが溶けて肉が柔らかくなるなど、詳しい話を聞けてとても楽しかったです。
- 自分は、コラーゲンを取り入れれば肌がつるつるになると思っていたのですが、本当はコラーゲンを作る細胞を活性するだけと知って驚きました。
- 今までコラーゲンは、アミノ酸にしか分解されないと思われていたけれど、佐藤健司教授の研究によって、コラーゲンを食べることによって細胞が活性化することが分かりました。
- コラーゲンというのは人間の中に入っているタンパク質をつくる物質ということ、肌の美化、間接部分の補助剤。これら3つの効能が分かりました。
- コラーゲンを摂取するなら魚などの食品本来に含んでいる食材を取るべきだと思いました。
- 私はこの講話を聞く前は、コラーゲンは食べても体の中でアミノ酸に分解されるだけだと思っていましたが、今回の講話を聴いて肌にも効果があり、傷の修復もコラーゲンのおかげだということを知り、正直驚かされました。
- これから魚を釣ったりしたときは、少したってから刺身を食べたいと思いました。
- 今回の講話を聴いて、コラーゲンとはタンパク質であり、アミノ酸で構成されていることが分かりました。そしてコラーゲンは体内のコラーゲン細胞を活性化することを初めて知り、奥深いと感じました。
- コラーゲンは肌をつやつやにするだけだと思っていました。細胞つくる効果があるのは知りませんでした。
授業風景