概要

日時 2013年6月22日(土) 9:15~10:15、10:30~11:30
学校 宮城県宮城野高等学校
対象 1、2年次生徒[全員] 1分野あたり,20名~40名程度
テーマ 「職業人に学ぶ-企業研究員という職業-」
講師 阿部 哲也 氏(協和発酵バイオ(株)生産技術研究所)
内容 各分野で活躍している職業人から,職業の内容や魅力,職業に必要な資格や条件等についての講話を聴くことにより,生徒各自が将来の職業選択の手掛かりを得るとともに,職業人が備えるべき職業観と勤労観を養う。
報告 「職業人に学ぶ」は、宮城野高校でこの時期に行われる特別講義であり、「各分野で活躍している職業人から、職業の内容や魅力、職業に必要な資格や条件等についての講話を聴くことにより、生徒各自が将来の職業選択の手掛かりを得るとともに、職業人が備えるべき職業観と勤労観を養うこと」を目的とする。阿部氏は 「エンジニア分野」の1コマを担当した。1時間の講義の内、前半部ではバイオテクノロジーの紹介を行って農芸化学分野に興味を持って頂くようにした。平易な説明を心がけたものの、講義後の反応から察するに内容が雑駁過ぎて理解していただけなかったようである。実物を持参するか、簡単な実験を計画し、より身近に感じていただける工夫をすべきであったと反省する。残りの半分で研究員の日常業務の紹介、適性や進路など研究員を仕事にするための指針を説明した。若干説教臭いかと思ったが、こちらの方に興味を持たれる方が多かったようである。16、17歳で進路を決めるのは難しいと思うが、今回の講義がその一助となったならば幸いである。

授業風景

写真

出前授業を受けた生徒さんたちの率直な感想

  • 今興味を持っているお話ですごく面白くて終始わくわくしながら聞いていました。微生物の存在が大きくて、これからますます重要視されるものだと感じました。
  • 先生が企業研究員に必要なことで挙げていた知的好奇心や想像力や粘り強さは自信があるので、自分の進路決定のためにこれから調べていこうと思います。
  • 研究を仕事にするには、人と会話する力や自分の意見を上手に発信する力が大切だということがわかりました。
  • 今回の講座を受けて、研究の対象が自己満足ではなく、社会全体や人々の利益につながっていることがわかりました。
  • 人間の体は60%水分で、20%はタンパク質でできていて、タンパク質を摂取しないと健やかに摂取することができないということがわかりました。
  • 身近にある微生物であらゆることができるのはすごいと思った。
  • 研究の9割方は失敗と聞いてとても驚きました。何度でも挑戦する心、粘り強さ、知的好奇心など、養っていけたらなと思います。
  • 私の進路は文系の大学なのですが、今回の講座が気になり受講しました。高校の科学、生物といえば、元素や結合、器官といった浅いもので興味がうすく、楽しいといえるものではあまりないのですが、今回のバイオのことは科学、生物を追求したもので、深いからこそ興味も沸くし、現実的でとても身近に感じ、驚きもありました。
  • これまでバイオテクノロジー=遺伝子組換えという認識しかなかったので驚きました。
  • 企業研究員の仕事、濃かった!人のためにと日々研究し、生物を様々なものに利用する技術を研究していてハンパねぇと思いました。
  • 生物との関わりの中でたくさんのものを生み出せる、誰もまだ見たことのないものを見ることができるのは、すごく魅力的だと思った。
  • 今までこういう進路を考えたことがなかったけど、今日話を聞いてこういう仕事をやってみたいと思った。
  • どの大学にも入れる学力をつけておく、そのとおりになるようにいっぱい勉強します。
  • 研究者は常に研究室にこもって淡々と実験をしているイメージがあったけど、意外と外部との関わりが多いことに驚いた。