団体名 (愛知県)名古屋市立工業高等学校
開催日 2019年10月9日(水)
場所 名古屋市立工業高等学校(愛知県名古屋市中川区)
授業の名称 「レモン大学~食品の科学からレモンを通したSDGsへの取り組み~」
講師 小島 一剛 氏(ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社)
聴講者 名古屋市立工業高等学校2年生 39名
報告

 レモン大学では、レモンが中国発祥で原種は手の指のような形をしていること、日本でもレモンを生産しており広島県の生産量が多いこと、クエン酸のクエンは中国でのレモンの漢名であることなど、生徒にとっては初めて知る知識が沢山ありました。
 レモンには、クエン酸、ビタミンC、リモネン、ポリフェノールが含まれており、中でもクエン酸はキレート作用によりカルシウムを溶けやすい形にして吸収を助けることを実験を通してしっかり理解しました。
 また、SDGsへの取り組みとして広島県大崎上島町での活動やレモネードで小児がんの患者さんを支援する活動をしていることを紹介していただきました。
 クエン酸はカルボキシ基を3つとヒドロキシ基1つをもっています。構造式だけでは分からない広がりのあるお話をお聞きすることができました。

授業風景

写真写真2

 

 

生徒さんの感想

  • レモンについていろいろなことを知ることができた。中国から広まったことやキレート作用など新な発見があった。

  • よく耳にするキレートはクエン酸がカルシウムを溶けやすい形に変えるキレート作用のことだと初めて知った。カルシウムの吸収率が悪いのは意外だった。

  • レモンの原型があんなタコみたいな形だということを知れてよかった。

  • 社会の授業で大企業はSDGsに取り組んでいるという話を聞いていたが、実際にどの項目に取り組んでいるのかは知らなかったのでしっかりと知ることができたのもとてもよかった。カルシウムの実験も目で見て実感することができて楽しかった。

  • 普段からレモン自体あまり口にしないのでレモンがどのように使われ、どのように体に影響を及ぼすのかがわかりました。レモンの歴史、世界での使用用途、クエン酸の有効活用、たくさんの知識を得ることができました。レモンだけ無く他の食品にも隠された作用があるんだなと思いました。