学校名 (東京都)東京都立小金井北高等学校
日時 2017年7月19日(水) 第1回 9:10~10:50、第2回 11:00~12:40
場所 東京都立小金井北高等学校(東京都小金井市緑町4-1-1)
授業の名称 「毎日の食べものを確保するためには?」
講師 浅見 忠男 氏(東京大学大学院 農学生命科学研究科教授)
担当教員 村田 吉彦
聴講者 本校高校生 2学年生徒のうち希望者が参加。
(第1回 31名参加、第2回 17名参加)
報告 浅見先生はプロジェクターを使用して、食の安全性などについて講義されました。

最初に農芸化学とはどのような学問か、日本農芸化学会とはどのような団体であるかをお話され、つづいて本題の食の確保の問題、食の安全性についてお話しされました。
まず、毒性の定義から始まり、毒性とリスク、身近な食物でも毒性を示す例をジャガイモやトマト、コーヒーなどの例を挙げてわかりやすく説明されました。生徒は天然の物質にもかかわらず、毒性が表れることに驚き、興味深くお話を聞きました。よく健康食品としてあげられる、血液をさらさらにするタマネギも実は細胞の表面の膜を壊しているからと知って驚いていました。
最後に食の確保の問題として、根寄生雑草が食料生産を阻害しているアフリカの問題を取り上げ、先生の研究の一端に触れることもできました。図やグラフを多く使用し、説明がテキパキと進んでいく。

話の切り替えもテンポ良く、90分の時間を感じさせない。更に農芸化学の学問について学習したくなる、高校生の興味・関心を高めるおもしろい内容の講義でした。

授業風景

写真