第51回 農芸化学会 サイエンスカフェ
概要
日時 | 2012年9月8日(土) 14:00~16:00 |
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場所 | レアルプリンセサ・リカルディーナ磯上邸(神戸市中央区磯上通4-3-14) |
テーマ | 捨てるものを微生物で再生利用-温泉から取れた微生物にトリの羽を食べさせる |
講師 | 渡部 邦彦 氏(京都府立大学大学院生命環境化学研究科 教授) |
コーディネーター | 伊藤 真之 氏(神戸大学大学院人間発達環境学研究科 教授) |
共催 | 財団法人農芸化学研究奨励会、日本学術会議農芸化学分科会 |
内容 | 「捨てるものから使えるものへ」という「リサイクルバイオテクノロジー」を提唱し、微生物力を用いてこの実現を目指し研究している一端を紹介します。トリ羽毛は、日本だけで年間1万トン、世界的には10万トン以上捨てられています。軽い材質だけに重量の割にかさ高いゴミ(産業廃棄物)として、先進国では大半が焼却処分されています。トリ羽毛の大部分は、ケラチンと呼ばれる特殊なタンパク質で、大変頑丈な構造を持っています。有馬温泉から取り出した高い温度で生育する細菌を使って、このケラチンを数日で、構成するアミノ酸レベルにまで分解することに成功しました。この温泉の微生物についての話も含め、トリ羽毛の分解にまつわる話、分解物や分解能力を他に使えないかという試行錯誤について紹介します。 |
参加費 | 800 円(ドリンク代を含む) |
申込方法 | 神戸大学サイエンスショップ Fax:(078)803-7979、E-mail |
会場風景
参加者からのご意見・ご感想
- 好熱性の微生物がいること自体驚いた。地球外生命体がいるのでは?とも思った。
- 戦没者の特定に酵素が使われていることは知らなかった。地道な根気や発想の豊かさに驚いた。
- 鳥の羽が大量の産業廃棄物であること自体驚き。ハイレベルであったが研究が進んでいることに感銘した。