概要

日時 2010年10月23日(土) 15:00~16:30
場所 三省堂書店 神保町本店2階 UCC カフェコンフォート
テーマ タンパク質のリサイクルと私たちの体の調子を整えるしくみについて
講師 (財)東京都医学研究機構 東京都臨床医学総合研究所
カルパインプロジェクト プロジェクトリーダー 参事研究員
反町 洋之 氏
コーディネーター 毎日新聞 科学環境部 記者
西川 拓 氏
共催 財団法人農芸化学研究奨励会、日本学術会議農芸化学分科会、三省堂書店
内容 私たちの体は知らないうちにリサイクルしています。例えば粘膜の細胞はわずか数日で全て新しい細胞になります。逆に脳や筋肉の細胞はあまり入れ替わりませ んが、細胞の主要成分であるタンパク質が一定の寿命でリサイクルしています。タンパク質はアミノ酸の鎖ですが、「プロテアーゼ」という酵素はこの鎖を切断 し、生じたタンパク質やアミノ酸は新たな機能を得たり、新たなタンパク質合成に利用されたりします。まさに細胞はタンパク質のリサイクル工場であり、リサ イクルすることで体の調子を整えています。その中で「カルパイン」というプロテアーゼは、タンパク質の一部を切除してその機能を変換・調節する酵素で、様 々な臓器に存在しています。例えば、筋肉のカルパインがうまく働かないと筋ジストロフィーという筋肉の病気になり、胃のカルパインが機能不全になると胃潰 瘍になりやすくなります。これらプロテアーゼが私たちの体を守っているしくみについて、最新の知見を紹介しながら解説します。
参加費 500円(ドリンク代を含む)

会場風景

第31回東京サイエンスカフェ

第31回東京サイエンスカフェ